非常勤看護師は長く働くなら損?

非常勤看護師はプライベートの時間をしっかり確保できるなどのメリットがありますが、デメリットもあることを頭に入れておきましょう。

最も大きなデメリットは、給与などの待遇面において不利になることです。常勤は正規雇用として扱われるので、給与だけでなくボーナスも支給されますし、昇給や昇進もあります。また、退職時には退職金が支払われます。

しかし、非常勤の場合は非正規雇用ですから、ボーナスがでない職場が多いですし、昇進もありません。退職金も出ませんし、昇給もよほどの実績がないと難しいでしょう。

看護師の時給は、他の職業よりも高めです。このため、ある程度の収入はしっかりと確保できます。しかし、昇給や昇進がない、あるいはボーナスが支給されないなどの理由で、常勤看護師よりも収入は低くなることが多いのです。

さらに、福利厚生面でも不利になることがあります。例えば、旅行で使える施設や割引きチケットが非常勤では利用できない。院内に託児所などの保育施設があるにもかかわらず、非常勤は利用禁止といった職場もあります。

また、社会保険の加入に対しても条件が決められているので、勤務時間や勤務日数が少ないなどで条件を満たしていない場合は、社会保険に加入できないケースもあります。

育児のために短期間だけ非常勤として働く場合は、メリットの方が大きいですが、同じ職場で長く働き続けるのであれば、非常勤は収入や待遇面で不利になるのです。

とはいえ、非常勤看護師の意外なメリットも沢山あるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。